ALTのにーさ講座〜外国人と一緒に「日本の困りごと」を解決する試み〜
2026-05-05
「にーさ講座」が生まれたきっかけ
元職場のALT(外国語指導助手)たちとは、今も交流が続いています。日本語がまだ不慣れな彼らから「これってどういうこと?」と聞かれることが多く、気がついたら一緒に日常の困りごとを解決する「にーさん」になっていました。
最初は「ちょっと教えてあげる」という感覚でしたが、やりとりを重ねるうちに、自分が気づいていなかった日本の「当たり前」が次々と見えてきました。
ALTが困ったこと:PayPayと銀行口座の話
先日、あるALTから「PayPayを使いたいんだけど、銀行口座しか連携できていない。カードが1枚しかないから、もしそのカードが使えなくなったら代わりの手段がない」という相談がありました。
日本人の私たちはあまり意識しませんが、カードを複数持つ・複数の支払い手段を持つという発想は、外国人にはなかなか伝わりにくい。
これを英語で説明しながら、「あ、日本の電子決済って外国人には複雑に映るんだな」と実感しました。
子どもたちが変えてくれるもの
にーさ講座の中で一番の発見は、ALTが子どもたちと接したときに起きました。
娘たちが「Hello! Do you like anime?」と話しかけると、ALTの表情がパッと変わります。子どもの英語は文法が多少崩れていても、一生懸命伝えようとする気持ちが伝わる。そのやりとりの中で、ALTが「英語を話す楽しさ」を再発見してくれます。
そして不思議なことに、私自身も英語を話したくなるのです。ALTの笑顔を見ていると、「もっとうまく伝えたい」という気持ちが自然に湧いてきます。
娘たちのリズムが変わった
元教員として確信していることがあります。それは、「使う場面」がある英語は、子どもに定着しやすいということ。
英検の勉強は大切ですが、テスト対策の英語だけでは「英語が楽しい」とはなかなか思えません。
ALTのにーさとの交流を通じて、娘たちは英語が「テストのための暗記」ではなく「人と話すための道具」だと感じ始めました。その変化が出てから、学習のリズムが明らかに変わりました。
「にーさ講座」が教えてくれること
ALTと日常の困りごとを共有することで気づいたのは、英語は「正しく話す」だけじゃなく「一緒に問題を解決する」ツールだということです。
PayPayの使い方、電車の乗り継ぎ、コンビニの活用法…。これらを一緒に解決する過程で、英語が「勉強」ではなく「生活」になっていきます。
子どもたちにもこの感覚を伝えたい。それが「にーさ講座」を続ける理由です。